思わぬ酷暑で、炭酸系ドリンク大人気。とくに、「ペプシ・ネックス」倍増の不思議 ?
  今年の気象、異常です。未曾有の酷暑に直面して、誰もが同じような消費行動に走るようです。暑さに対抗する、本能
 的な行動かも知れませんね。この8月にはいってから、ミネラルウオーターも、PETボトルのお茶も、そしてビールの需要
 
 が大きく伸びているようです。このような状況は、コンビニPOSデータに消費動向の変化としていち早く現れるのが特徴で
 す。それをPOSBANKのデータで見てみると、健康志向の高まりから敬遠されがちだった炭酸系ドリンクを購入する人が
 急激に増えたことが読取れます。POSBANKのコーラ類を含めた炭酸飲料カテゴリーは、 前週比50%増、25%増など
 の連続で、ゼロカロリーのコーラやゼロカロリーのソーダ類が上位にランキングされています。 思いがけない酷暑の夏が、
 炭酸の痛快な刺激を求める人を次々に増やしているんですね。今回主役のゼロカロリー・コーラ、「ペプシ・ネックス」倍増
 の背景も、ここにあるようです。
  下の表1.は、POSBANKの炭酸飲料カテゴリー (小型PET・びん)の最新週ランキングです。そのうちコーラが、1位
 から3位、そして10位と4商品がトップ10にランキングされています。注目は1位のペプシネックスと3位のコカ・コーラゼ
 ロの差が、6%以上も開いている点です。前週(33週)も6%強の差で、2週連続してペプシネックスが上位を占めていま
 す。 それ以前は、ノーカロリー コカ・コーラや、コカ・コーラゼロ、レギュラーのコカ ・コーラPETがランキング1位となって
 いましたが、先週はじめてペプシネックスが大差の1位になったわけです。それでは、ここ2週の突然変化、理由はどこに
 あるのでしょうか? POSBANKのユニークな機能、日別販売数量推移で炭酸飲料カテゴリーの上位商品を、時系列に
 見てみました。
  下のグラフ1.は7月の日別販売数量推移(7.1.〜7.31.)。グラフ2.は8月の日別販売数量推移です(〜8.26)。
 コカ・コーラとペプシのゼロカロリー商品に対して、定番のコカ・コーラがほとんど毎日ベストセラーとなっているのが分かり
 ます。伝統の味とブランド力、それを支持する固定層の強さでしょうか。ペプシネックスは、 コカ・コーラゼロに肉薄するの
 ですが、8月上旬からはむしろ少しずつ差が開き始めていました。ところが、です。8月12日(日)を境に、右肩上がりで販
 売数量が増加、2週連続でヤマを築いています(それまでの約2倍の販売数量を達成)。ペプシネックスと定番のコカ・コ
 ーラのトップ争い、かなり離れて3位のコカ・コーラゼロという状況がよく分かります。とくにお盆休暇にはいった、12日以
 降はほとんどの商品が3日前後販売数が減少しましたが、ペプシネックスだけは上昇に転じているのです。こうなると、ま
 すます、そのワケが気になるところです。で、可能性を考えてみますと。● POSBANKの客層構成比では、少しずつ購
 入層の変化が見られ、ペプシネックスは1位になったこの2週で、成年(男)、若者(男)の比率が上昇しています(4商品
 のうちいずれも比率で1位)。その分、成年(女)の比率が低下。この影響は? ● 3ブランド VS.1ブランド。コカ・コー
 ラブランド層の分散化? ● 味覚の好みの差は? 新商品としてのトライアル購入の結果、リピート層の変化? ● 店
 頭プロモーション効果? (私の行きつけの数店のコンビニでは、ペプシネックスのプロモーションは見かけませんでした)。
 ● テレビCMの効果?  コカ・コーラゼロも、ペプシネックスも、CMに対するいろいろな人からの評価はイマイチの意見
 が多いようですが、2つのテレビCM調査機関の評価は好評でした。まず、CM総合研究所の6月と7月の月例調査では、
 ドリンク業類CMランキングで2ケ月連続3位。試用意向度(トライアル購入率)では、全コマーシャル(約3000本)中の5位
 という高い評価を獲得。また、インターネットによるテレビCM調査機関、CMパワーナビの調査では、テレビCM想起率で
 総合3位にランキング(7月上旬)。それに加えて、CM投入量。ペプシネックスのテレビCMを、ここのところかなり見かけ
 た印象が強いのですが。さらに、福山雅治、妻夫木聡、沢尻エリカ、このタレント・パワーのジワジワ効果? ネックスから
 のCMメッセージに、背中を押された人が増えたのでしょうか?
  この1週間、少し酷暑が落ち着いてきましたが、それでは、第35週の動向は? ペプシネックス、3週連続第1位の可能
 性は? 炭酸飲料とコーラの新しいトレンドは? POSBANKの時系列推移が気になるところです。
 
 
                        売れ筋・トレンドPOSに出る
                              
                            
                             POSBANK
         83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
        
        表1.炭酸飲料(小型PET・びん)カテゴリー販売数量構成比ランキング・客層構成比(第34週)
順位 商品名 販売数量 若者 成年 熟年
    構成比 (男) (女) (男) (女) (男) (女)
1 サントリー ペプシネックス  500ML 14.65 13.52 3.51 63.49 11.28 4.51 1.20
2 コカ コカ・コーラ PET  500ML 13.23 14.05 2.64 62.51 10.52 5.64 1.80
3 コカ コカ・コーラゼロ500ML 8.26 13.17 3.74 62.96 11.15 4.37 1.38
4 アサヒ 三ッ矢サイダーPET500ML 7.27 12.55 3.79 59.08 12.70 6.58 2.70
5 キリン 世界のキッチン ジンジャー410 7.09 14.35 5.17 57.61 15.63 3.16 1.39
6 サントリー C.C.レモン  500ML 6.63 13.74 3.85 58.52 12.99 5.16 2.55
7 アサヒ 三ツ矢手摘みりんご  500ML 6.59 15.83 4.83 58.99 13.21 3.63 1.23
8 キリン ヌューダ グレフル&ホップ500 6.24 12.73 4.85 60.01 14.87 3.89 1.03
9 コカ ドクターペッパー PET500ML 5.91 15.21 2.01 69.06 7.39 3.90 0.51
10 コカ ノーカロリーコカ・コーラ500ML 4.22 12.76 4.00 58.73 15.65 4.48 2.43
11 チェリオ ライフガード    500ML 3.95 18.84 3.46 62.03 8.61 3.60 0.84
12 コカ スプライトゼロ     500ML 2.98 12.16 4.02 61.89 14.57 3.37 1.15
13 サッポロ 不二家レスカ オリジナル500 2.77 13.11 3.51 62.72 14.03 3.39 1.66
14 チェリオ レモン       700ML 2.02 14.72 3.97 62.50 11.86 2.97 1.17
15 コカ ファンタ トロピカルマンゴー500 1.47 12.74 3.28 61.06 14.63 3.35 2.26
16 コカ ダイエットナビ     450ML 1.12 11.49 9.39 42.72 27.87 2.20 1.72
17 サントリー セブンアップ   500ML 0.94 19.52 2.97 61.19 7.19 3.54 1.14
18 サッポロ クランベリースパークリング 0.86 14.96 6.11 55.11 15.34 3.99 1.37
19 サンガリア ラムボトル     500G 0.78 12.94 2.04 66.08 9.81 4.63 1.63
20 サントリー ビンゴボンゴパイン330ML 0.60 16.37 4.45 60.68 11.92 1.60 1.60
              (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
      
         グラフ1.炭酸飲料(小型PET・びん)カテゴリー、日別・販売数量推移(2007.7.1.〜7.31.)
         グラフ2.炭酸飲料(小型PET・びん)カテゴリー、日別・販売数量推移(2007.8.1.〜8.26.)