POSBANK、売れ筋野菜ジュース。1位、「1日分の野菜」 2位、「野菜1日これ1本」。冬も、売れ筋? 
   朝食、10分。昼食、15分。短時間で食事を済ませてしまう人が、かなりの比率でみられます。チルド・ブリック飲料は、そういった時に便利
  な存在でもあります。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計しているPOSBANKのチルド・ブリック飲料カテゴリーは、牛乳系、コ
  ーヒー系、野菜系飲料がランキングされていますが、特に、この年末から年始にかけて野菜系の飲料が上位を占める傾向が見られます。
   グラフ1.は、チルド・ブリック飲料カテゴリー、日別販売数量推移(第48週〜第2週)。第2週の上位5商品の推移を見たものです。このカテ
  ゴリーの特徴として、年間を通して森永「カフェラッテ」等の牛乳系が売れ筋1位で推移する傾向があります。ところが、11月末から年末・年始
  にかけ、野菜系が1位にランキングされるケースが見られました。このグラフの直近8週間での1位の回数では、森永「カフェラッテ」が2回、
  伊藤園「1日分の野菜」が3回、カゴメ「野菜1日これ1本」が3回。グラフ上では、野菜系の2商品が接近しながら、推移を続けています。つま
  り、年末・年始8週のうち、大半の週で交互に1位を繰り返している軌跡というわけです。多忙で体力が必要な年末・年始の平日は、1日分の
  野菜の栄養を、野菜ジュースでしっかり摂取しようというわけでしょうか。その反面、週末や休日は販売数量推移グラフが低め。年末29日か
  
  ら正月3日にかけ、その傾向が顕著で、平日と休日の差が少な目の森永「カフェラッテ」とは、好対照。野菜系と、コーヒー系の嗜好の違い?
   グラフ2.は、チルド・ブリック飲料カテゴリー、AM5時〜7時の販売数量推移です(第48週〜第2週)。早朝、朝の5時から7時台の販売数
  量を日別にグラフにしたもの。カゴメ「野菜1日これ1本」が3週連続売れ筋1位となった、第49週〜第51週(11.28.〜12.18.)にかけて、
  朝5時からの販売数量は大きなピークの「山」を描いています。また第52週(12.26.〜1.1.)と、第2週(1.9.〜1.15.)の1位「1日分
  の野菜」と、2位「野菜1日これ1本」、それとカゴメ「野菜生活オリジナル」の野菜系飲料3商品のグラフでは、コーヒー系の森永「カフェラッテ」
  と、牛乳系の明治「おいしい牛乳」比べて、高めで推移しているのが分かります。早朝は、野菜系チルド・ブリック飲料が好まれるということで
  しょうか。ところで、なぜ11月末から年末・年始にかけて、野菜系がチルド・ブリック飲料のランキング上位に? そこで、昨年と、今年の第1
  週と第2週の販売数量を、POSBANKのデータベースから引き出してみました。伊藤園「1日分の野菜」も、カゴメ「野菜1日これ1本」も、前
  年同週比(それぞれ第1週、第2週)で約12〜13%の販売本数の増加と、冬も売れてる! もう野菜ジュースは、夏だけでなく冬も売れ筋? 
  また、異常気象の影響による野菜価格の高騰は、野菜不足を野菜系飲料で補いたくもなりますね。それだけに、コンビニPOSデータを集計、
  売れ筋とトレンドがいち早く捉えられる、POSBANKのウオッチングを続けていきたいものです。
                                    POSBANK 
  
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                               FK・Mards 又は Mpac
                 グラフ1.チルド・ブリック飲料カテゴリー、日別販売数量推移(第48週〜第2週)。
            グラフ2.チルド・ブリック飲料カテゴリー、AM5時〜AM7時・販売数量推移(第48週〜第2週)。
                           ※ 客層の年齢目安。子供:〜15才。若者:16〜29才。成年:30〜49才。熟年:50才〜 
                       (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)